並んででも食べたい、松山鯛めし
そのまま、薬味、お茶漬け。一杯で三度楽しむ
こんにちは。「わん子」です。
「えっ、こんなに並ぶの?」
月曜の朝、開店前。お店の前にできた長い列を見て、思わずつぶやきました。数えてみたら、わたしは24番目。松山城のふもと、ロープウェイ街にある松山鯛めしの人気店「秋嘉(あきよし)」です。
この記事では、秋嘉本店の待ち時間や行列のリアル、女性一人でも入りやすいかどうか、そして名物の松山鯛めしを実際に食べた感想を、女性一人旅の目線で詳しくご紹介します。
結論から言うと——炎天下で40分並んででも、「来てよかった」と心から思える一杯でした。土鍋を開けた瞬間の湯気、そのまま・薬味・お茶漬けと、味を変えながら楽しむ贅沢。日傘さして汗をかいて並んだ時間も、ぜんぶ報われる美味しさです。
その時間を、行列の並び方から食べ方のコツまで、まるごとご案内しますね。

「秋嘉」は、松山城へと続くロープウェイ街にある、松山鯛めしの専門店。赤い暖簾に大きく「松山鯛めし」の白文字が躍る、堂々とした構えのお店です。

愛媛で獲れた天然の鯛を、焼いた骨からとった出汁で、一つひとつ土鍋で炊き上げる——それが秋嘉の松山鯛めし。素材の鮮度と出汁にこだわった、評判のお店です。その評判ゆえ、お昼どきには行列の絶えない人気店でもあります。
【松山鯛めし 秋嘉本店Googleマップ】
炎天下で24番目|開店前から並ぶ、人気店の行列
さて、その行列のお話を。

わたしが着いたのは、月曜の10時55分。開店5分前なのに、すでに長い列で、数えてみたら24番目でした。女性の一人客も、男性の一人客もちらほら。「一人でも大丈夫なお店なんだ」と、ちょっと安心します。
この日は、よく晴れた暑い日。お店の前には、ひさしも日陰もなく、待つための椅子もありません。日傘を持ってきて、本当によかった。じりじりと照りつける日ざしの中、ひたすら順番を待ちます。
11時、時間ぴったりに開店。ところが——一巡目で店内に入れたのは、22人。わたしの、たった2人前まで。
「あと2人だったのに、惜しかったー!」
思わず天を仰ぎました。でも、ここまで来たら引き返せません。美味しい食事のためなら、もうひと頑張り。結局、入店できたのは11時35分。約40分の、炎天下の行列でした。
ここで、これから行く方へのアドバイスを。秋嘉は外で並ぶお店です。夏は日傘か帽子が必須。飲み物も持っておくと安心です。一巡目に入りたいなら、開店の30分前には並びはじめるのがよさそう。それでも、並ぶ価値は、じゅうぶんにありました。
ゆったり落ち着く、和の店内|カウンターで一人ごはん

店内は、和風の落ち着いた空間。入ってすぐに、カウンターが4席。うれしいことに、席と席のあいだに、たっぷりとゆとりがあるんです。隣を気にせず、ゆったり食事ができる。この配慮が、本当にありがたい。足元には、バッグを入れるかごも置いてあります。2階もあって、グループのお客さんはそちらへ案内されていました。



目の前のケースには、鯛の切り身がきれいに並んでいます。と、隣の方が生ビールを……。暑い中を並んだあとだけに、ものすごく飲みたい。でも、今日に限って車で来てしまったわたし。ぐっと、我慢です。(これは、また次の機会に。)
松山鯛めしとは?宇和島鯛めしとの違い
注文した「松山鯛めし膳」を待つあいだに、松山鯛めしのお話を少し。
愛媛の鯛めしには、2つの種類があります。ひとつは、宇和島風。新鮮な鯛のお刺身を、卵を溶いた出汁にからめて、あつあつのご飯にのせる、生の鯛を味わうタイプです。
そしてもうひとつが、今回いただく松山風。こちらは、鯛をお米と一緒に土鍋で炊き上げる、炊き込みご飯タイプです。炊き込みの松山鯛めしは、土鍋の熱と鯛の旨味が合わさって、最後の一滴まで出汁を楽しむ文化。宇和島の生の鯛めしとは、まったく違う魅力があるんです。同じ宇和島鯛めしを天然と養殖で食べ比べたレポートは、→ 天然と養殖を食べ比べ!「丸水」宇和島鯛めし女性一人旅実食レポ|松山城で詳しくご紹介しています。
同じ「鯛めし」でも、ここまで違う。せっかく松山に来たなら、両方を食べ比べてみるのも、贅沢な楽しみ方です。
実際に食べた感想|松山鯛めし膳
注文してから、5分で着丼。早い! お膳には、土鍋の鯛めし、天ぷら、鯛のお刺身、薬味、香の物、お味噌汁。盛りだくさんです。

松山鯛めし|土鍋を開けたら、うれしいおこげ

まずは、主役の鯛めし。土鍋のふたを、そっと開けます。ふわりと立つ湯気、炊き込まれた鯛、三つ葉の緑。食べる前から、もう美味しい。
混ぜていたら——おこげ、発見! これは、うれしい。おこげって、家ではなかなか食べられないですもんね。

秋嘉の松山鯛めしは、そのまま・薬味・お茶漬けと、三段階で楽しむのが流儀です。まず一杯目は、お店の案内どおり、何ものせずにそのまま。ひと口食べて、思わず声が出ました。美味しい! 鯛の出汁がよく効いていて、塩気もばっちり。これは、すごい。
二杯目は、薬味をのせて。これが、迷うんです。大根菜、もろみ、三つ葉……どれにしよう。

さんざん迷った末に、もろみと大根菜を選びました。三つ葉は、最後のお茶漬けにとっておくことに。さらに、お品書きには書いていなかったけれど、海苔もちょっと、のせちゃう。薬味が入ると、ぐっと味が変わります。これはこれで、また美味しい。

そうそう、ここで小さな発見が。二杯目を食べていたら、お茶漬け用の梅が目に入って。「梅って、合うのかな? お茶漬けじゃないけど、入れてみよう」。——合います! さらなる味変に、もってこいでした。

そして、三杯目。お茶碗にご飯をよそって……
「あ、なくなっちゃった」
土鍋の底が見えて、ちょっと残念な気持ちになりました。それくらい、美味しかったんです。

残っていた薬味——三つ葉、わさび、梅を全部のせて、カウンターの海苔とあられも加えて、お茶漬け用の出汁を注いで。三杯目の、完成。さらさらとかきこむと、これもまた、たまらない。
そのまま、薬味、お茶漬け。「どれが一番」なんて、選べません。どれを選んでも正解で、どれを選んでも、そのとき一番美味しい。一杯で三度、楽しませてくれる。これが、松山鯛めしなんですね。
天ぷらと、鯛のお刺身

お膳には、天ぷらも。海老天が、うまい。火の入れ方が、絶妙なんです。プリプリで、半生では?と思うくらいの、ぎりぎりの火入れ。お見事でした。

鯛のお刺身は、贅沢な厚切りが2切れ。ひとつは普通のお刺身、もうひとつは、皮の部分を湯引きした、皮付きのお刺身です。この皮付きが、すごい。皮がプリップリで、ほかのお店では味わえない、弾力のある食べ応え。もちろん、普通のお刺身も美味しい。やっぱり、愛媛の鯛は格別です。
一人でも気軽に|ゆとりある席と、待ち時間のこと
秋嘉は、女性一人でも、とても入りやすいお店でした。
カウンター席は、ゆとりのある配置で、隣を気にせず食事に集中できます。足元にかごもあって、荷物の置き場にも困りません。一人で来ているお客さんも、男女ともに見かけました。観光客にも地元の人にも愛される、人気店ならではの安心感があります。
待ち時間については、先にお話ししたとおり、行列覚悟で。外に並ぶお店なので、暑い日は日傘や帽子、飲み物を忘れずに。月曜の開店5分前で24番目、入店まで約40分でした。一巡目(22人ほど)に入りたいなら、開店30分前には並びはじめるのが安心です。
メニューと値段|松山鯛めし膳2,600円

わたしがいただいた「松山鯛めし膳」は2,600円。土鍋の鯛めしに、天ぷら、お刺身、薬味、香の物、お味噌汁がついて、この一杯で三度楽しめることを思えば、納得のお値段です。
秋嘉では、松山風だけでなく、宇和島鯛めし膳(2,400円)や、鯛そうめん(2,600円)も味わえます。じゃこ天やせんざんきといった、愛媛の郷土料理の一品も豊富。お土産に、松山鯛めしを家で作れる「鯛めしの素」も売っていました。あまりに美味しかったので、地元民でなければ、迷わず買って帰っていたと思います。
なお、支払いはd払いが使えませんでした(わたしはドコモユーザーなので、これは少し残念)。iDのほか、使えるカードやコード決済はあるようです。
鯛めしのあとに|甘いものに、吸い込まれて
お腹は、もういっぱい。大満足で、お店を出ました。
実はこのあと、近くの「フルーツパーラーみしま」に行こうかな、と考えていたんです。でも、あまりにお腹がいっぱいで。
「今日はもう、甘いものは無理かな」
そう思って、歩きはじめたのに——フルーツパーラーみしまの前まで来たら、お店の美味しそうな看板に、吸い込まれるように店内へ。
人間って、本当に不思議です(笑)。
……その続きは、また別の記事で。鯛めしのあとの、甘いひとときは、→ 学生時代から通う老舗!「フルーツパーラーみしま」フルーツパフェ実食レポ|大街道でご紹介しています。
こんな人におすすめ
✅ 松山で、本場の松山鯛めし(炊き込み)を食べたい人
✅ そのまま・薬味・お茶漬けと、食べ方を遊びたい人
✅ 宇和島風と松山風、両方食べ比べてみたい人
✅ 一人でも、ゆったり気兼ねなく食事したい人
✅ 行列覚悟でも、評判の名店を味わいたい人
よくある質問
Q. 女性一人でも入りやすいですか?
はい。カウンター席が、ゆとりのある配置になっていて、隣を気にせず食事できます。足元に荷物かごもあり、一人で訪れているお客さんも、男女ともに見かけました。
Q. 松山鯛めしと宇和島鯛めしは、何が違うのですか?
松山鯛めしは、鯛をお米と一緒に土鍋で炊き上げる炊き込みご飯タイプ。宇和島鯛めしは、生の鯛のお刺身を卵だしにからめてご飯にのせるタイプです。秋嘉では松山風が主役ですが、宇和島鯛めし膳もあり、食べ比べもできます。
Q. 松山鯛めしの、おすすめの食べ方は?
三段階で楽しむのがおすすめです。一杯目はそのまま、二杯目は薬味(大根菜・もろみ・三つ葉など)をのせて、三杯目はお茶漬けに。出汁をかけて、わさび・梅・海苔・あられを加えて、味の変化を楽しめます。
Q. 予約はできますか?
予約は受け付けておらず、来店順の案内です。お昼どきは行列ができるので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
Q. どのくらい待ちますか?
日によります。わたしが訪れた月曜は、開店5分前(10時55分)で24番目、入店まで約40分でした。外に並ぶお店なので、暑い日や雨の日は対策をお忘れなく。
まとめ|一杯で三度おいしい、松山の鯛めし
🔸店名|松山鯛めし 秋嘉(あきよし)本店
🔸住所|愛媛県松山市大街道3-5-1
🔸電話|089-909-7652
🔸アクセス|松山城ロープウェイ街
🔸営業時間|昼11:00〜15:00(L.O.14:30)/夜17:30〜20:30(L.O.20:00)
🔸定休日|火曜日(鯛が売り切れた場合は閉店)
🔸予約|不可(来店順にご案内)
🔸名物|松山鯛めし膳(2,600円)。宇和島鯛めし膳・鯛そうめんも
🔸支払い|iD・各種カード・コード決済(d払いは利用不可)
※価格・営業時間などは2026年6月時点の情報です。最新は公式サイト等でご確認ください。
松山城のふもと、ロープウェイ街にある「秋嘉」。行列覚悟でも訪れる価値のある、松山鯛めしの名店でした。
土鍋を開けた瞬間の、湯気とおこげ。そのまま、薬味、お茶漬けと、一杯で三度楽しむ、贅沢な時間。「なくなっちゃった」と名残惜しくなるほど、美味しい鯛めしでした。
行列は覚悟が必要だけれど、その先には、ちゃんと「並んでよかった」が待っています。松山で鯛めしを味わうなら、ぜひ、この一杯を。そして、宇和島風との食べ比べも、おすすめです。
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